
「英語をやり直したいけど、何から始めればいいかわからない」
「勉強しているのに全然伸びてる気がしない…」
「社会人になってから英語を学ぶのはもう遅い?」
こう思っている社会人はとても多いです。
しかし実際には、社会人の方が英語学習は成功しやすい と言われています。
なぜなら、“目的が明確で、勉強を続ける理由が強いから” です。
とはいえ、英語をやり直す社会人がほぼ確実に陥る NG行動 がいくつかあります。
この「やってはいけないこと」を知らずにスタートすると、
努力しても伸びない、続かない、効果が出ない…
そんな負のループにハマってしまうのです。
この記事では、英語教師として9年間、多くの社会人を指導してきた経験から、
「英語をやり直す社会人が絶対に避けるべき5つのNG行動」 を解説します。
これらを避けるだけで、英語学習の効率が大幅に上がり、
短期間で“話せる実感”が得られるようになります。
■ NG①:最初から難しい教材を選ぶ
これは9割の人がやってしまうミスです。
「大人なんだから難しいことに挑戦したほうがいい」
「英語ニュースや海外ドラマの方が実践的だよね?」
そう思って、いきなり難しい教材を手に取ってしまう。
しかし、初心者が難しい教材から始めると…
- 聞き取れない → 頭が疲れる
- 理解できない → やる気が落ちる
- 続かない → 自分には無理だと思う
この流れで挫折するのは自然なことです。
◆ 英語学習の鉄則
「理解できる英語」だけを使う。
理解できない英語を聞きまくっても、脳には定着しません。
まずは中学英語レベルの教材から始めるのが最速です。
■ NG②:完璧に理解しようとする
社会人は「理解してから進む」癖が強いです。
仕事だと、それはとても大事なこと。
しかし英語学習では、むしろ逆効果になります。
「なんでこの文法になるの?」
「この前置詞のニュアンスがまだ曖昧…」
「この例文の構造を全部説明できるようになりたい」
この“完璧主義”こそが進行を止めます。
◆ 英語は「勉強」ではなく「慣れ」
自転車と同じで、少しずつ体で覚えていくもの。
理解できない部分があっても、どんどん先に進んでOKです。
完璧を求めるより、
60%理解したら先に進む
これが一番効率的です。
■ NG③:単語をひたすら暗記する
「まずは単語量を増やすべき」
「語彙力がないと何もできない」
こう考える人は多いですが、これも大きな間違いです。
単語帳を何百語も暗記しても、
会話になると全く使えないのはよくある話。
なぜか?
単語は“文の中”で覚えないと使えないから。
たとえば
・get
・take
・make
この3つは、単語帳の意味を覚えても使いこなせません。
使いながら覚えていくしかないのです。
◆ 正しい単語の覚え方
文脈の中で覚える=例文丸ごと覚える。
これが最速で定着します。
単語集を読むより、
短い英語の文章を音読した方が圧倒的に効果的です。
■ NG④:アウトプットなしで勉強だけする
多くの社会人が
「基礎が固まってから話そう」と思っています。
しかしこれは永遠に終わりません。
基礎が固まる → 勇気が出る
ではなく
話す → 基礎が固まる
の順なのです。
◆ この順番を逆にすると一生話せない
- 文法が完璧になるのを待つ
- 単語量が増えてから話す
- もっと聞けるようになったら話す
この考え方は 英語が話せるようになるまで10年コース。
初心者こそ
- 独り言英語
- シャドーイング
- 暗唱
のような軽いアウトプットを「最初から」始めるべきです。
「話せるようになってからアウトプット」ではなく、
アウトプットするから話せるようになる。
■ NG⑤:勉強時間を確保しようとする
これは社会人が最もつまずく点です。
「英語勉強の時間を作らないと…」
「1時間以上まとまった時間が必要」
「来週落ち着いたら再開しよう」
こう思っている時点で、
英語学習は続きません。
◆ 社会人に必要なのは“時間”ではなく“頻度”
英語は、1日10分を毎日続ける方が何倍も効果があります。
- 電車を待つ3分
- 移動の5分
- トイレの2分
- 寝る前の5分
こうした“スキマ時間”の積み重ねが英語力になります。
◆ 1日10分の積み重ねが最強
結局、英語学習は
「短く・軽く・毎日」
の方が伸びます。
■ まとめ:英語は“やらないこと”を決めれば成功する
英語をやり直す社会人がやってはいけない5つのことは…
- 難しい教材を選ぶ
- 完璧を求める
- 単語だけ暗記する
- アウトプットを後回しにする
- 勉強時間を確保しようとする
これらを避けるだけで、
あなたの英語学習は間違いなくスムーズに進みます。
英語学習の成功は、
“やること”よりも“やらないこと”を決めること で大きく変わります。
たった3ヶ月でも、
- 英語の理解が速くなり
- 言いたいことが英語で浮かび
- リスニングが聞こえるようになり
- 会話への恐怖が減る
そんな変化が必ず起こります。